笑顔の裏側に
「というわけでお前はWriting必須だろ?俺がみっちり見てやるから安心して今まで通り頑張ればいい。」

「ありがとうございます。よろしくお願い致します。」

慌てて立ち上がって頭を下げる。

塾のWritingの授業では書き方や展開の仕方だけで、個別に添削してもらえないからどうしようか本当に困っていた。

実際、自分の書いた英文がちゃんと書けているのかどうか不安だった。

だから先生の言葉には本当に感謝している。

「とりあえず1週間に1題ずつ。他教科や私大の対策もあるし、大変そうだったら少しペースを落としていく。それでいいな?」

「はい。」

頷くと1冊の薄い冊子が手渡された。

「最初から順番にやらなくてもいい。書きやすいのからでいいから、辞書の力を借りず、自力で頑張って書いてみて。」

「分かりました。」

少しずつ対策をしていけばいい。

夏休みに国公立の記述用の対策をしつつ、私大の対策も半分ぐらいはやった。

だからきっと大丈夫。

まだまだ伸びる余地はあるよね。

今はそう信じて必死に頑張るしかない。
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