笑顔の裏側に

「あんた自身が、優美ちゃんにそうさせているんでしょうが！あんたを責めてるわけじゃない。だけど、思い通りにいかないことを周りに当たり散らすのは違うって言っての！」

「俺は別に優美に当たってなんかない！優美が勝手に決めて、俺のために学校を休むからいけないんだろ！俺は教師なんだ！今が一番大事なあいつにとって何が一番大切かを俺は教師として示しただけだ！」

一気にまくし立てるように話して、息が上がった。

「教師、教師、教師！うるっさいのよ！」

「はあ？」

呼吸を整えるのに手一杯で、一言が限界だった。

それに意味不明な言葉に対抗する言葉が見つからない。

「何なのよ！口では教師と生徒なんて関係ないとか言っておきながら、結局その言葉に一番縛られてるのはあんたじゃない！」

「お前に何が分かるんだよ！分かったような口聞くなよ！」

そう言った後、沈黙が訪れた。

お互いの息遣いだけが鮮明に聞こえる。