笑顔の裏側に
それから1週間後。
ついに試験当日になった。
受験票と筆記用具を何度も確認し、悠と一緒に受験会場である大学に向かう。
下見をしていたため、迷うことなく着いた。
試験を受ける教室に入ると緊張がピークに達し、広げていた最終確認用のノートも何一つ頭に入ってこない。
周りを見渡せば、みんながギリギリまで必死に勉強していて、余計に焦燥感を煽られた。
一度教室を出て、深呼吸を繰り返す。
ここまできたらもうやるしかない。
今、どんなに足掻いたとしても、結局は今までの努力が物を言うのだ。
周りや雰囲気に惑わされて、自分を見失ってしまってはこれまでの努力が水の泡だ。
今まで私なりに精一杯やってきた。
やれるだけのことはやった。
そう自分に言い聞かせて、会場に戻る。
先ほどとは違って心は落ち着いていた。
そのまますぐに問題用紙と答案用紙が配られた。
配られている間、チラリと悠の方を見れば、自然と目が合う。
お互いに見つめ合って、どちらからともなく頷き合った。
たったそれだけのことで、自然と平常心を取り戻していく。
大丈夫、いける。
直感でそう思った。
開始の合図で、問題用紙をめくり、ざっと問題に目を通す。
そして大きく息を吐き出して、シャーペンを勢いよく滑らせた。
一度集中すると、周りの音なんて気にならなかった。
ただ目の前の問題にひたすら向かっていく。
そうして時間内に全ての問題を解き終わることができ、2日間にも渡る試験は無事終了した。
ついに試験当日になった。
受験票と筆記用具を何度も確認し、悠と一緒に受験会場である大学に向かう。
下見をしていたため、迷うことなく着いた。
試験を受ける教室に入ると緊張がピークに達し、広げていた最終確認用のノートも何一つ頭に入ってこない。
周りを見渡せば、みんながギリギリまで必死に勉強していて、余計に焦燥感を煽られた。
一度教室を出て、深呼吸を繰り返す。
ここまできたらもうやるしかない。
今、どんなに足掻いたとしても、結局は今までの努力が物を言うのだ。
周りや雰囲気に惑わされて、自分を見失ってしまってはこれまでの努力が水の泡だ。
今まで私なりに精一杯やってきた。
やれるだけのことはやった。
そう自分に言い聞かせて、会場に戻る。
先ほどとは違って心は落ち着いていた。
そのまますぐに問題用紙と答案用紙が配られた。
配られている間、チラリと悠の方を見れば、自然と目が合う。
お互いに見つめ合って、どちらからともなく頷き合った。
たったそれだけのことで、自然と平常心を取り戻していく。
大丈夫、いける。
直感でそう思った。
開始の合図で、問題用紙をめくり、ざっと問題に目を通す。
そして大きく息を吐き出して、シャーペンを勢いよく滑らせた。
一度集中すると、周りの音なんて気にならなかった。
ただ目の前の問題にひたすら向かっていく。
そうして時間内に全ての問題を解き終わることができ、2日間にも渡る試験は無事終了した。