笑顔の裏側に
そこから先は何も思い出せない。
いつのまにか式は終わり、気づけば教室に戻っていた。
心はぽっかりと穴が空いたみたいで、ただぼんやりとしていた。
終わったんだと思った。
終わってしまったんだとも。
高校生活も、先生を想い続ける日々も。
顔を見ることも声を聞くことも辛くて。
もう顔を合わせずに済んで、ホッとするはずなのに。
どんなに辛くても、私は別れた後も無条件で会えることを心の拠り所にしていたのかもしれない。
それは今日、終わりを迎える。
合格発表後、1日登校するけれど、その後はもう本当に会うことはない。
今更ながらにそれを実感して涙が溢れた。
幸い、女子はもちろん、男子も泣いているから不自然には思われないだろう。
そんな中でも、悠はまるで私の泣いている理由は分かっているかのように、背中にそっと手を当てて、みんなからは泣いているのが見えないようにしてくれていた。
そしてしばらくすると、先生が教室に戻ってきた。
先生からの最後の言葉を聞く。
式では泣いていなかった男子も少し目を潤ませていたようだったけど、私は何一つ耳に入ってこなかった。
ただ何を考えるわけでもなく、ぼんやりと先生の顔を見つめていた。
最後にみんなでクラス写真を撮って、適当に解散となった。
それでもみんな別れを惜しむように友達と写真を撮ったり、話をしたりしていた。
そんな中、私はスクバを持って、そっと教室を後にする。
いつのまにか式は終わり、気づけば教室に戻っていた。
心はぽっかりと穴が空いたみたいで、ただぼんやりとしていた。
終わったんだと思った。
終わってしまったんだとも。
高校生活も、先生を想い続ける日々も。
顔を見ることも声を聞くことも辛くて。
もう顔を合わせずに済んで、ホッとするはずなのに。
どんなに辛くても、私は別れた後も無条件で会えることを心の拠り所にしていたのかもしれない。
それは今日、終わりを迎える。
合格発表後、1日登校するけれど、その後はもう本当に会うことはない。
今更ながらにそれを実感して涙が溢れた。
幸い、女子はもちろん、男子も泣いているから不自然には思われないだろう。
そんな中でも、悠はまるで私の泣いている理由は分かっているかのように、背中にそっと手を当てて、みんなからは泣いているのが見えないようにしてくれていた。
そしてしばらくすると、先生が教室に戻ってきた。
先生からの最後の言葉を聞く。
式では泣いていなかった男子も少し目を潤ませていたようだったけど、私は何一つ耳に入ってこなかった。
ただ何を考えるわけでもなく、ぼんやりと先生の顔を見つめていた。
最後にみんなでクラス写真を撮って、適当に解散となった。
それでもみんな別れを惜しむように友達と写真を撮ったり、話をしたりしていた。
そんな中、私はスクバを持って、そっと教室を後にする。