笑顔の裏側に
一般的な1LDKの部屋。
そのはずなのに、なぜか虚しさが込み上げてきて。
本当にここで1人で暮らすんだと思ったら、一気に孤独が押し寄せた。
「なあ、ここに泊まりに来てもいいか?」
そんな優しい声が隣から聞こえてきて。
縋るように大きく頷いていた。
それから近くにある大型ショッピングセンターで必要なものを揃える。
机や棚から選んでいく。
持って帰れないため、郵送にしてもらった。
そして最後に食器や調理器具のコーナーにやってきた。
フライパンと鍋、包丁、まな板など調理器具の一式をカゴに入れ、食器を見て行く。
マグカップのコーナーで1つの商品に目が止まった。
黒猫と白猫のイラストが入っていて、セットの商品だった。
取っ手を重ねると尻尾がハートの形で絡まるようになっていて。
向かい合わせで並べると寄り添うような絵になる。
「ねえ、悠。お揃いにしたい。」
重たいであろうカゴを持って、隣で他のコップを見ていた悠に声をかける。
こちらを見た悠に商品を指さして伝える。
「いいじゃん。カップルぽい。あ、俺は黒猫の方な。」
「黒猫の方が好きなの?」
ペアカップを丁寧にカゴに入れながら、尋ねる。
「黒猫の方が凛々しいだろ?か弱い白猫を守れるように。」
「そう。よく分かんないけど、まあいっか。とりあえず悠は黒猫がいいのね。」
「あ、おい。今ちょっと大事なセリフだっただろ!?」
後ろでごちゃごちゃ言っている悠を放って、お茶碗を選ぶ。
そしてレジに並んで会計を済ませた。
そのはずなのに、なぜか虚しさが込み上げてきて。
本当にここで1人で暮らすんだと思ったら、一気に孤独が押し寄せた。
「なあ、ここに泊まりに来てもいいか?」
そんな優しい声が隣から聞こえてきて。
縋るように大きく頷いていた。
それから近くにある大型ショッピングセンターで必要なものを揃える。
机や棚から選んでいく。
持って帰れないため、郵送にしてもらった。
そして最後に食器や調理器具のコーナーにやってきた。
フライパンと鍋、包丁、まな板など調理器具の一式をカゴに入れ、食器を見て行く。
マグカップのコーナーで1つの商品に目が止まった。
黒猫と白猫のイラストが入っていて、セットの商品だった。
取っ手を重ねると尻尾がハートの形で絡まるようになっていて。
向かい合わせで並べると寄り添うような絵になる。
「ねえ、悠。お揃いにしたい。」
重たいであろうカゴを持って、隣で他のコップを見ていた悠に声をかける。
こちらを見た悠に商品を指さして伝える。
「いいじゃん。カップルぽい。あ、俺は黒猫の方な。」
「黒猫の方が好きなの?」
ペアカップを丁寧にカゴに入れながら、尋ねる。
「黒猫の方が凛々しいだろ?か弱い白猫を守れるように。」
「そう。よく分かんないけど、まあいっか。とりあえず悠は黒猫がいいのね。」
「あ、おい。今ちょっと大事なセリフだっただろ!?」
後ろでごちゃごちゃ言っている悠を放って、お茶碗を選ぶ。
そしてレジに並んで会計を済ませた。