笑顔の裏側に
向き合う勇気
あれから3日間にも渡って熱に魘された。
ようやく熱が下がってもまだ咳が少し出ていている。
やはり夏風邪はしぶといらしい。
しかし悠に移すことなく、回復の兆しが見えてきたことに一先ず安心する。
家庭教師のバイトは1回休んでしまったものの、別日に振り返れば問題ないということで、大丈夫そうだ。
悠の長かった夏期講習は残り1日になり、忙しさは落ち着いてきたようだ。
カレンダーを見ればもう明日から9月。
もうすぐ悠の誕生日だ。
今年は何を上げようかなと考えながら、美憂に相談しようと連絡する。
するとすぐに連絡が来て明後日の午後、会うことになった。
美憂と会うのも久しぶりだ。
短期バイトのおかげで、予算にも余裕がある。
いつも迷惑ばっかりかけているお詫びとお礼として、ちょっと奮発しよう。
そんなことを考えていると、悠が帰ってきた。
昼食を食べながら、早速、明後日のことを伝える。
「大丈夫か?まだ風邪だって治ってないのに‥。」
「大丈夫。久しぶりに気分転換もしたいし。」
そう言えば渋々了承してくれた。
あの日以来、悠はなるべく私1人で出かけることがないように気を遣ってくれていた。
スーパーへの買い物も、行ける日は一緒に行ってくれるようになった。
私が熱を出した時に何をどうしたらいいか分からなかったから、今後のために俺も少し勉強しないととか何とか言って。
そんなのどうせ口実だろう。
断っても付いてきてしまうからどうしようもなく、何も言わずに行って心配かけるよりはとそのまま悠に甘えていた。
だけどそれじゃあダメだと思うから。
少しずつ1人で出かける機会を増やして、悠にも大丈夫だと認めてもらわないと。
今回ばかりは付いてこないだろうから。
そのためにも行き先は告げなかった。
ようやく熱が下がってもまだ咳が少し出ていている。
やはり夏風邪はしぶといらしい。
しかし悠に移すことなく、回復の兆しが見えてきたことに一先ず安心する。
家庭教師のバイトは1回休んでしまったものの、別日に振り返れば問題ないということで、大丈夫そうだ。
悠の長かった夏期講習は残り1日になり、忙しさは落ち着いてきたようだ。
カレンダーを見ればもう明日から9月。
もうすぐ悠の誕生日だ。
今年は何を上げようかなと考えながら、美憂に相談しようと連絡する。
するとすぐに連絡が来て明後日の午後、会うことになった。
美憂と会うのも久しぶりだ。
短期バイトのおかげで、予算にも余裕がある。
いつも迷惑ばっかりかけているお詫びとお礼として、ちょっと奮発しよう。
そんなことを考えていると、悠が帰ってきた。
昼食を食べながら、早速、明後日のことを伝える。
「大丈夫か?まだ風邪だって治ってないのに‥。」
「大丈夫。久しぶりに気分転換もしたいし。」
そう言えば渋々了承してくれた。
あの日以来、悠はなるべく私1人で出かけることがないように気を遣ってくれていた。
スーパーへの買い物も、行ける日は一緒に行ってくれるようになった。
私が熱を出した時に何をどうしたらいいか分からなかったから、今後のために俺も少し勉強しないととか何とか言って。
そんなのどうせ口実だろう。
断っても付いてきてしまうからどうしようもなく、何も言わずに行って心配かけるよりはとそのまま悠に甘えていた。
だけどそれじゃあダメだと思うから。
少しずつ1人で出かける機会を増やして、悠にも大丈夫だと認めてもらわないと。
今回ばかりは付いてこないだろうから。
そのためにも行き先は告げなかった。