寂しがり屋の殺し屋

「覚えられないから写メ撮ろ」

ポケットから取り出したのは小型のカメラ

「って事はさっきの唸り声…………実験された動物…………」

(あの唸り声は聞いているこっちも苦しくなりそうほど心がギュウッってなる唸り声だった……)

カツカツカツカツ

「…………しっ……さい…」

(誰か来る)サッ

カツカツカツカツ

ガチャ

「どれもこれもみな子どもの動物…………やはり成熟した大人の動物を実験した方が効果を発揮しやすいのか……」

「(女の人の声……)」

コンコンコン

「なんだ」

「エルク様……実験体を実験室に運び終わりました。実験を今すぐ始めますか?」

「(今あの人エルク様って言った?……じゃあこの人がこの研究所の責任者)」

「あぁ……私も今から行く。それとさっき実験したあの動物……元の場所に戻しておけ。」

「元の場所とは動物保護管理室ですか?」

「あぁそうだ」

「すいません。あの動物は部屋をたくさん移動させたので元の場所とはどこの事なのか分からなかったもので……」

「いや……大丈夫だ。ここの研究所は広いからな気にしないでくれ」フッ
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