〜君と過ごせた時間〜
私は、目覚めた。
口には、酸素マスクがついていた。
ピッピッピと
規則的になる音
そして、
「「「「優恵‼︎」」」」
「よかったー。このまま目覚めないかと思ったよー」
と咲が抱きついてきた。
「ゴメンね。」
とみんなを見た。みんなもう
泣きそうな顔をしている。
「もう遅いから、いいよ。」
「だけど………」
「大丈夫だから」
その言葉に安心したのか、
咲達は帰った。
愛人君は、帰り際に額に
キスをしてくれた。
その日、お母さんは残った