新選組〜猫みたいな君が好き〜
【 1 】
私は殺し屋。
肉親を殺された。
親を殺した長州の奴らが憎い。
私が殺すのは長州だけ。
人を殺したりした長州浪士は必ず、翌日の朝には死んでいる。
奴らの部屋に忍び込み、後ろから。
いつしか、長州に恐れられる殺し屋〈猫夜叉ネコヤシャ〉と呼ばれる様になった。
私は猫又一族の最後の生き残り。猫継美夜ネコツギミヤ。
私達猫継家は、他の妖怪と違い、京の街に住んでいた。
それは、変化が得意だから。
極々普通の«人間»として、ずっと暮らしてきた。
お父さんもお母さんも優しくて。
幸せだった。
…………………………のに。
猫継家の親戚の一人が長州の浪士を怒らせてしまい、斬り殺された。
その際、思わず猫又の姿に変形してしまい、仲間の居場所を聞き出された。
すぐに長州が乗り込んできて、猫継家は皆殺し。
お父さんもお母さんも目の前で殺された。
「バケモノはいちゃいけねーなぁー。アハハハハハハ」
高笑いしながら次々と殺していく浪士達。
後ろから近づいた浪士に私も背中をバッサリ。
血を流しながら、走った。
燃える家を背中に、とにかく走った。
七歳の事だった。
夜道で死にかけていたところを、鈴、という人に助けられた。
鈴さんは島原の芸子さん。
行く宛もなかった私は、升屋というお店に住まわせてもらう代わり、働くことになった。
猫夜叉、として人を殺しながら。
猫夜叉の特徴の面をつけ、私の愛刀でもあり、妖刀〈櫻騎山オウキザン〉で。
あれから7年の月日がたち、私は14才に。
肉親を殺された。
親を殺した長州の奴らが憎い。
私が殺すのは長州だけ。
人を殺したりした長州浪士は必ず、翌日の朝には死んでいる。
奴らの部屋に忍び込み、後ろから。
いつしか、長州に恐れられる殺し屋〈猫夜叉ネコヤシャ〉と呼ばれる様になった。
私は猫又一族の最後の生き残り。猫継美夜ネコツギミヤ。
私達猫継家は、他の妖怪と違い、京の街に住んでいた。
それは、変化が得意だから。
極々普通の«人間»として、ずっと暮らしてきた。
お父さんもお母さんも優しくて。
幸せだった。
…………………………のに。
猫継家の親戚の一人が長州の浪士を怒らせてしまい、斬り殺された。
その際、思わず猫又の姿に変形してしまい、仲間の居場所を聞き出された。
すぐに長州が乗り込んできて、猫継家は皆殺し。
お父さんもお母さんも目の前で殺された。
「バケモノはいちゃいけねーなぁー。アハハハハハハ」
高笑いしながら次々と殺していく浪士達。
後ろから近づいた浪士に私も背中をバッサリ。
血を流しながら、走った。
燃える家を背中に、とにかく走った。
七歳の事だった。
夜道で死にかけていたところを、鈴、という人に助けられた。
鈴さんは島原の芸子さん。
行く宛もなかった私は、升屋というお店に住まわせてもらう代わり、働くことになった。
猫夜叉、として人を殺しながら。
猫夜叉の特徴の面をつけ、私の愛刀でもあり、妖刀〈櫻騎山オウキザン〉で。
あれから7年の月日がたち、私は14才に。