新選組〜猫みたいな君が好き〜



土「どうすっかな………」



佐「今まで通りのその場手振り身振りだと、解り難いんだよ。」



平「じゃぁ決めちゃえばいいじゃん!コレはコレ、それはソレ、ってさ。」




新「いいなぁ!ありがとう、はこういう動き、とかな。」



総「いいね。土方さん、それ、隊士にも教えるんですか?」




土「……………いや、幹部だけだ。これは戦場で合図にも使える。隊士達に簡単に外部に漏らされちゃまずいからな。」




一「ならば、今から練習したほうが良いかと。決めた動作を記しましょう。」




総「今日は僕等非番だから、僕が美夜ちゃんと練習するよ。」



平「あっ!ずっリィー総司!クッソー俺巡察だ〜!」




原「変な動作決めんなよ?」




総「どうしよっかなー(ニヤニヤ」




土「はぁ…………とにかく!きちんと動作は書け。俺等が解らない。」




総「はーい。」




土「よし、解散!」




総「行くよ、美夜ちゃん。」







 ……………………………………………はい?




 今の一連の会話が半分も理解出来なかった私。




 何?何が決まったの?




 総司が私を引っ張るけど、何言ってんだかわかんない。





 私の部屋の中。




 筆談でいきさつを説明してもらった。




 そして、まずは日常的な動作を覚える。




 一つ一つの言葉を、半紙に記し、二人で決めていく。





 『おはよう』
 『ありがとう』
 『お願い』
 『おやすみ』
 『ごめん』



 決めた言葉はまだ少ないけれど、日に日に増えて行けばいいよね。





 それから、総司の提案で、私の訓練も開始。



 口の動きだけで、言葉を理解する練習。





 

 




 皆、巡察とか仕事がある中で、私に付き合ってくれている。




 優し、すぎるよ。



 今での事を聞いてこない皆。




 私が話すのを待ってるのだろう。




 ありがとう。




 ありがとう、皆。




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