新選組〜猫みたいな君が好き〜
鈴「小夜ちゃん小夜ちゃん!」



美「鈴さん。どうかしましたか?」


 新選組屯所から逃げ出してきて、翌日。



 私はいつもどうり、芸子として働いている。



 朝起きたら、鈴さんに肩の傷が見つかって。



 包帯を巻いてくれた。



 私、妖怪だから。こんな傷すぐ治る。



 でも、鈴さん優しいから。包帯は巻いたまま。



 今、鈴さんが廊下から走ってきた。



鈴「ご指名やて!早う行きぃ!」


美「今行きます!」



 ご指名を受けたのは大きな座敷。



 他の芸子さんもいないのかと思ったけど、ご指名は私一人。



 人数は五人。これだけ?


 私は座敷の襖を開ける。



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