新選組〜猫みたいな君が好き〜


美「できた!!」


 ちょうど全員分のお膳を揃えた。


美「総司、みんなを起こして来てくれるか?私は、運んでるから。」


総「了解☆」


 快く引き受けてくれた総司。


 
 私は、微笑むと、お膳を運ぶ。


 
 おいしいって、言ってくれるかな。


 暫くして幹部のみんなが集まり始める。


全員「いただきまーす!!!!!」



 みんなが一斉に口に運ぶ。


全員「……………………」




 もしかして、美味しくなかったのか…………?



 
全員「うめぇーーー!!」



美「ホントか?!」



 つい嬉しくなり、身を乗り出してしまう。



 すると、みんなが、え?という顔になる。



土「これ、お前が作ったのか?」



美「泊めてもらったしな。少しでもお礼ができればと思い………な。」




平「こんな美味いの初めて食ったぜ!」
原「料理出来るんだな。」
永「こりゃはひがほまんねーぜ。」


 最後何言ってんのかわかんない。

 
 でも、私の料理を美味しいと言ってくれた。



 嬉しかった。



 その時、ふと総司と目が合う。


ニコッ



 美味しいよ、と言ってくれたみたいだ。


 私も微笑み返す。





 嬉しいな。温かいな、此処は。



 



 
< 40 / 118 >

この作品をシェア

pagetop