新選組〜猫みたいな君が好き〜
勝負
朝餉の片付けも終え、幹部は会議中。
話題は私の今後について。
行く宛もなし、これからの事も何も決まっていない。
しかし、こんな子供を野放しにはできないと言う。
近「なら此処に住んでしまえばいいんじゃないか?」
美「?!………?!」
総「さんせーい!」
平「俺も!」
佐「俺もだぜ。」
新「これで屯所が華やかになるな!」
一「異論はありません。」
山「いいと思いますよ。」
ちょ、ちょっと待て。
なんか勝手に話が進んでるぞ?
近「いいだろう?トシ。」
さっきから眉間のシワが深くなってるぞ?
ま、三十路のジジィだからな。
土「全部口から出てんぞゴラっっっ!!」
げ。
土「ここに居るからには、自分の身は自分で守るのが最低限だ。」
知ってる、というふうに私は頷く。
土「俺から一本取ってみろ。そしたら認めてやる。」
美「ほう………私に勝つ気でいるのか?」
土「当たり前だ。こんな餓鬼に負ける気はしねぇな。」
美「では、見せてやろう。餓鬼のちからを、な。」
私は、立ち上がり、襖を開ける。
美「………………」
土「どこ行くつもりだ?」
美「道場だろう。」
土「場所分かんのか?」
美「………………//////(考えて無かった!)」
土「…………フッ。(考えて無かったな。)」
笑った!今、鼻で笑いやがった。
殺してやる。
殺気を放ちながらの私を最後尾に、一同は道場へ向かう。