新選組〜猫みたいな君が好き〜



総「…………や……美夜………ん………美夜ちゃん!!!」



美「!!!!」



 目が覚めると、私は布団に、寝かされていた。


 総司は私の右手を握っている。


 顔はどうしようも無いくらい不安な顔つきをしていた。



美「総司…………。」


総「美夜ちゃん、なんで泣いてるの?」


 え?


 私は目尻に指を当てる。


 濡れていた。


 なんでだろ。


 夢を見たからかな。


 久々に見た、過去の記憶。


 私の過ち。



 
 怖いっ

 目の前の人間が、ヒトがっ!


 やめてっ

 触らないでっ


 
 気づけば私は、総司の手を振り払っていた。




総「美夜………ちゃん?」


 怖い
 

 怖い



 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い




 どうしようもなく、怖い。


 また、私を傷つけるの!?


 また、私を痛めつけるの!?



 

美「私は…………いらない子………?」



 此処に居たくなくて、部屋を飛び出していた。



 逃げなきゃ………


総「美夜ちゃん!!!!」



 嫌だ。嫌だ。



 嫌だっ!!!





 助けてよ!誰か…………



 
 
 
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