新選組〜猫みたいな君が好き〜
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あれは私が七歳の時。
両親が殺され、私は森を彷徨っていた。
体力もなく、お腹も空いて死にそうだった。
その時、後ろから、私を探して追いかけて来た長州の奴等が来た。
私は、両親を殺された憎しみと、哀しみに自分を失い、暴走してしまった。
猫又の姿を人間に見せてしまった。
化物だと恐れられ、罵られ、傷つけられた。
だけど、仕返し、復讐でもするようにそこの人間達を皆殺しにした。
そこから少し離れたところで倒れた。
意識が朦朧とするなか、不思議な声が頭に響いた。
『猫継美夜。お前に、刑を言い渡す。
・
人間に姿を見せた罰として、殺し屋として生きる事を命じる。
憎き人間をころし続けろ。』
美しく透き通った女性の声。
誰だろうと、ずっと気になっていた。
それから私は、猫夜叉になったんだ。
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