新選組〜猫みたいな君が好き〜


東「ふっ……ふはは!…………ふはははは!!!」



 痛みもがく私を見下ろして、狂ったように笑い出す。



美「何が………おか……しい!?」


 
 痛い………焼ける様な痛みが腹だけではなく、全身に広がる。


東「滑稽……滑稽だよ。お前らに食わせていた飯は、治癒を遅らせる特製だったんだ。」




 まさか…………最初から私達が脱走しようと予想していたの?


東「掌の上で遊ばされて、尚俺に歯向かう。愚かだな。」



 クソっ


 まだ、傷は癒えないけれど…………

美「………これくらいで、くたばるか………!」



 私は腹を押さえて立ち上がる。


 
 ボタボタと血が溢れ出る。


 
東「まだ抗うか…………っ!」


 
 東御は私に刀を振り上げる。


 妖刀だ。術がかかっている。



 これで殺られたら………今度こそ死ぬ。



 それだけは、ダメだ。






 «櫻騎山»を手に、東御に斬りかかる。



 


東「ぐっぁ…………」


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