新選組〜猫みたいな君が好き〜



 
 美夜………?




 中庭に倒れていたのは、夥しい数の傷を付けた美夜だった。



 男も1人倒れている。



 こっちは死んだみたいだ。



 美夜が殺ったのか?



佐「おいっ!美夜!!しっかりしろ!」




 何度呼びかけても、美夜は答えない。



 口元に手を翳すと、微かに息を感じる。




 生きている。




隊「隊長!!!!」



 どうやら隊士等も来たみたいだ。




佐「直ぐに総司達を呼べ!直ちに屯所へ戻る。」




隊「御意!!」






 俺は腹に巻いてある晒を取り、今も出血している美夜の腹に巻く。




 晒はあっという間に血に染まり、朱い雫が垂れる。



 こんなの、応急処置でしかない。




 美夜を抱きかかえて、屯所へ走った。




〜end〜




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