青空の下月夜に舞う 3
ざわざわしていたテラスが一気に静まり、


「あ……私変な事言ったかな」


思いっきり気まずい。


只でさえ、学校に居る時居辛いっていうのに。



「俺が走ったら最後確定だからじゃね?ふぁ~、ねみぃ」


コイツ……本番はちゃんと走らないつもりだな。

あくびをして目に涙を溜める姿に、後ろから殴ってやりたくなる。


みんな空気で感じたのか、明らかにヤル気がない祐也に苦笑いだ。

しかも、次は四人みんなで私を見つめてくる。
きっと祐也に直接言えないからだな。

はあ……と溜め息を吐いて、祐也に体を向けた。


「みんなが頑張った分を、祐也は無駄にするの?」

私の声に、面倒そうな表情。

本当にコイツはいつでも変わらないな。
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