青空の下月夜に舞う 3
「みんな一生懸命頑張るよ?」

「一生懸命って……お前恥ずかしくねぇのかよ」

「赤い髪の方が何倍も恥ずかしいよ」

「だってパンツの約束破られてっしー」

「それは隼人でしょ」


ひ、ひねくれてやがる。
子供かよ!

今にもポケットからタバコを出しそうなくらい。
心底ヤル気が無さそう。


う……ん。


結局順番は、一応決まった。


「じゃあ、上野さん、坂本くん、私(田宮さん)、渡辺さん、村田くん、上原くん、で出しとくね」


アンカーは祐也になったけど、仕方ないみたい。


第1走者はきっとみんな男子だから、私が遅れた分を坂本くんがカバーしてくれて、女子を挟んで村田くん。

そして祐也になった。


祐也に女子二人とも……バトンを渡せないから、と。
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