青空の下月夜に舞う 3
「慶太郎んとこ居るんでしょ?」
コクン、と頭を縦に振る。
「普通の子構うなら、アイツら手出すかもしんねえけど、“仲間”って言われたら、簡単には手出せないよな。意外と頭使ってんなって思ったよ、俺」
いや、私みたいなのに、欲情しないんだよきっと彼等は。
スプーンで高菜ピラフを集めて、また再び口に運ぶ。
「アイツらは馬鹿だけど、仲間意識が強いヤツばっかだから。寂しいんだろうな。何処かでさ。まあ、それが青春には付き物だろうけど」
私が食べているからか、変事を言葉で返さなくてもいいような言葉を選んで話してくれてるんだろうな。
やっぱり、大人って感じだ。
「でもさー」
美味しくて、あっという間に食べ終えた。
「ご馳走さまでした」と手を合わせて、水を飲もうとコップに口を付けた。