青空の下月夜に舞う 3

雄大も予想していなかったのか、思いっきり当たって。


勢いそのまま、次の手を出そうとした祐也だったけど。


「調子に乗んなよ、てめぇ」


雄大が、祐也の胸ぐらを掴み、頬を殴ると……
髪の毛を掴んでーーーー



「……かはっ……!!~っ、」


思いっきり膝蹴り。

掴んだ髪を力任せに、後ろに押すと、雄大のつま先が祐也の顎に当たって、そのまま、雄大が後ろに倒れて尻餅をついた。


「いきがんなよ。クソガキが」

祐也を見下ろす雄大の冷たい目。



だけど、祐也はそんな眼力ものともしない様で。

再び腰をあげようとした祐也に。


「お前じゃ麻衣は守れない」


雄大が見下ろし、言い放つ。
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