青空の下月夜に舞う 3
バイト三連休最終日。
朝は慶太郎と登校。
「麻衣ちゃん、明日からまたバイト?」
「うん。土曜日だから昼から」
休んでるって感じしなかったな。
昨日は眠れると思ったのに。
どうしても、体を這う雄大の手が、私の中から消えなくて。
夜中にシャワー浴びたりもしたんだけど。
二時間しか眠れてない。
二日で二時間って……
ご飯もちゃんとお腹に入る前に、苦しくなって残す。
でもそうした方が、頭が余計に働かないからいいのかもしれない。
何か言いたげな慶太郎だったけど、難しそうな顔をされると、ありきたりな会話でその場を取り繕う。
玄関前で別れて、下駄箱を見たけど、今日も祐也の靴はなかった。