青空の下月夜に舞う 3
自分の仕事が終わると、さゆりさんや、裸女達と木陰で一休み。



「麻衣、リレー頑張れよ」

「皆で応援してくれますか?」

「叫ぶから任しとけ」

「私も~。めっちゃ応援する!日影で」

「そこは太陽の下に出て下さいよ」


みんなで話ながら笑う。


ーーチラ……


「ん?麻衣ちゃんどうした?」

「や、いえ。何も」


話しながら周りを見渡し、裸女に突っ込まれて、取り繕う。

雄大と会ったあの日から。周りをよく見るようにすることにした。

周りに甘えすぎて、自分で注意が足りなかったから、あんな事になったんだと。

気を付けられる所は気を付けてないといけない。


この間のリハーサルの時もそうだけど、ほぼ全生徒がグラウンドに居る筈。
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