青空の下月夜に舞う 3
からかわれる事数秒。


「でないかなー。……あ、もしもし?寝てた?」



電話に出たであろう祐也と、裸女が会話を始めた。


「体育祭準備サボってないで、学校来なよ~。……ん?あはは!そんなの知らないし~。あ、変わるね。……何でよ。教えな~い」


そんな裸女を見ていると、少し話した所で、スマホを手渡された。


「はい、私のカケホだから、いっぱい気にせず話していいからね?」

「……はい、すみません」


カケホって、何だろうってちょっと思ったけど、気にせず、って言葉に、多分料金気にしないでってことかな?と。


有り難くスマホを受け取った。


「トイレ行ってくるね!ほら、みんな行こっ」


耳にあてながら、裸女はさゆりさん達を連れていく姿に、ペコリと頭を下げ、手を振るカナさんに笑顔で返した。
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