青空の下月夜に舞う 3
祐也らしいっちゃ、らしいけどさ。
あの後だもん。
何で来ないのって思うじゃん。
心配とは裏腹。
拍子抜けとはこの事だ。
「明日は来るの……?」
『んあ?……あー。どうすっかなぁ』
「ちょっと!」
『ご褒美くれるか?』
「飴ちゃんあげる」
『俺17歳なんですけどー?』
「二十歳じゃないから、子供だよ」
『おい』
クスクスと。
お互いに電話越しに笑う。
何だ。ミナの勘違いなんじゃないの?
全然様子もおかしくないし、黙ってる事なんてない。
適当に話した後、明日は絶対に来てね、と伝えて、電話を切った。
「……」
通話を終了し、ディスプレイを見つめていると、画面は真っ暗になった。