青空の下月夜に舞う 3
体育祭
ワイワイと。
雰囲気は正にお祭り。
片手にお弁当の袋を持って、教室の席に着いた。
いや、着こうとした。
「……」
「何だよその目は」
目の前には祐也。
思ったより、表情はいつも通りだ。
そんな事じゃなくて、私が呆れた目を向けていた。
それに気付いた祐也がニヤニヤと、笑いながら。
「カッコいいだろ」
「はあ……目立ちたがり屋だもんね。仕方ないよ」
「学校のジャージは死んでも着ねぇ」
そう。
着ていた服は、皆と同じ学校指定のものではなく。
黒地にゴールドのラインが入った、ジャージ。
背中に変な絵が付いてるし。
もしかしたら、今日来ないんじゃないのって思ってたから、それには安心したけど。
確かに、学校のジャージ着てるの想像つかない。
でもまさかそんな目立つジャージ着なくても、あんた頭の色で十分目立ってるよ。