青空の下月夜に舞う 3
あははっと笑いながら、さゆりさんとはしゃぐ。

木陰の前は、人が行き交う。
その中には……あれ?


「美咲さんは?」


裸女どこにいるんだろ。
友達はさゆりさん達だけじゃないだろうけど、いつも一緒だから気になる。


「美咲はジュース買いに行ってるよ。アイツは多分ミナといんじゃねえの?」

「あ、そっか。それなら安心」

「あはは。安心って!危険な方が珍しいぞ?」


やば。心の声出ちゃった。

相手がさゆりさんで良かった。笑い飛ばしてくれて助かる。



その時ーーーー……


「あ、祐也じゃん」


私の背中側を見て、気付いた様な声を出したさゆりさん。
一瞬ヒヤリと、背中が冷たくなる。


瞬時に振り返ると、こちらに歩いてきた祐也が、私の隣に腰を下ろした。

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