青空の下月夜に舞う 3
「お前、選抜アンカーなんだろ?ちゃんとはしんの?」
「走る、走る。さゆりちゃん、応援してよ」
「私が応援するのは麻衣だけだ」
「同じクラスなんだからいいだろ」
「そんな格好してチャラチャラしてんだからさ、思いっきり転べよ」
「なんでだよ」
「笑ってやるよ。腹抱えて」
「相変わらず冷てえな。さゆりちゃんは」
二人の会話を聞きながら、引いていく冷や汗。
そのまま3人で、リカさんとカナさんを見ていた。
惜しくも、借り物は、リカさんは、ほうき。
カナさんは、メガネ。
こっちに来る事はなくて、得に目立つ訳でもなく。
「リカ!ほうきで、エアギターやれ!」
「あははは!欲求がクレイジー!あはははは!」
リカさんに向かって叫ぶ、さゆりさんに私と祐也で笑った。