青空の下月夜に舞う 3
その時ーーーー
「麻衣!!!!」
聞こえたのは後ろから。
声は祐也だと分かり、瞬時に振り向く。
あまりの大きな声で、周りのみんなも中に入るのを忘れ、注目が集まる。
アンカーの為、一番後ろにいた祐也は、私との距離を詰め……
「アンタ何してんの……並ばなきゃ、」
「足。何でつねってた」
ひゅっ、と。息を飲む。
だけど、ここで動揺する訳にもいかない。
「き、緊張してんだよ」
「緊張してるヤツの顔かよ。見くびんな」
「後じゃ……ダメなの?今はリレーの……」
「んな事後でいい」
「後回しにするのは、リレーじゃなくて、私だよ!」
こんな時に、マイペース貫かなくて大丈夫だから!!