青空の下月夜に舞う 3
祐也の言葉が頭から離れない。


今日を貰うって……

一番になるかも分からない。
何より、自分のモチベーションが不安定過ぎるんだ。


「第一走者、一年から並んで」


実行委員が、まずは一年生をスタートラインに立たせ……
ピストルの音が鳴った。


体育祭ならではの軽快な音楽。
雰囲気は元に戻り、各クラスが自分のクラスを必死に応援していた。


そんな中。

心はどこか上の空。



今、迷ってどうすんの。

ドクンドクンと、心臓が強く……嫌な音を刻む。



胸に手を当てて、息を吸い込む。


ふー……

細くて長い息を吐き、どうにか心を落ち着かせようとするのに、心臓は言うことを聞いてくれそうにない。
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