青空の下月夜に舞う 3
いや、全く笑えません。
口を結んで、裸女を軽く睨む。
すると、ごめんごめん、と笑いながら
「でも麻衣ちゃんは誰かに特別な感じしないよね。迷っても無さそうだし。そう言うのは女同士の方が敏感なのかもね。あ、祐也くんは分かりやす過ぎるから、きっと本当にみんな知ってると思うよ。あはは!」
「あはは、じゃないですよ……」
色々と決心した後なのに。
今その話をされるとは思わなかった。
私なんていいとこないのにな。
可愛くもないし、スタイルだって良くないし。
どこにでもいる普通な……見た目だけは思いっきり“普通”な女子高生だ。
「物好きってこのことですよね」
ついこぼれた言葉に、裸女が更に大きな声で笑った時、ちょうどみんなが帰って来た。