青空の下月夜に舞う 3
「何話してたの~?」

隼人が私達に問いながら、みんな次々とテントに入ってくる。


「女の子の話~。ねー?」


首を可愛く傾げて、私に同意を求める裸女に笑って返事をした。


「セーリか?」

「わ!慶太郎デリカシー無さすぎ~。本当だったらどうすんの」

「生臭って言ってやるよ」

「うわ。最低」


裸女と慶太郎のやり取りは、いつもの事だけど。
裸女が誤魔化してくれて助かった。

祐也も響も居る中で、流石にその話題は居心地が悪過ぎだ。



「ちょ、ちょっと私ジュース買ってくる!」



誤魔化してはくれたものの、空になったペットボトルを手に立ち上がる。


「あ、俺も」


そう言って付いてきたのは祐也だ。
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