青空の下月夜に舞う 3
もういいよ。
あんたはそんなヤツだよね。


「お邪魔します……」

「風呂入ってくるから、2階の一番奥の部屋行ってクーラー付けとけ」

「……はい」


言い返したいけど、ここは祐也の家。
大人しく従うしかないな。

軽くため息を吐いた後、玄関から斜め左にある階段に足を向けて、少し軋む音に、若干緊張しながら2階に上がった。


一番奥だよね。

「……」

あいつ馬鹿なの?

馬鹿だとは思ってはいたけどさ。


階段を上がり、伸びる廊下は左右に伸びてる。

どっちの奥だよ!!


数秒悩み、とりあえず右の方が廊下が長く伸びてるから。
右の一番奥の部屋のドアノブに手をかけた。


間違ってたら、家族の皆さんごめんなさいっ……
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