青空の下月夜に舞う 3
ーーカチャ……


ベッドにローテーブルが視界に飛び込んできて。
ソロ~っと中に顔を入れれば、夏のムワッと蒸し暑い空気が部屋を包む。


……テレビもあるし。……って!

部屋を覗いても、正解かどうかすら分からないんですけど!

あいつ制服着てたし、手掛かりないじゃん!
私来たの初めてだし、それにアイツが何が好きで、とかも知らないのに。


すみません……と思いながらも、よく部屋を見る。

見たことある服を脱ぎ捨てていないかと思ったけど、
部屋はキチッと片付いていて。


うん。
この部屋じゃないな。

祐也から片付け上手なイメージわかないもん。


とんだマイナスイメージだけど、とりあえず、左の奥の部屋も見てみようと、静かに扉を閉めた。
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