青空の下月夜に舞う 3
お。これコタツなんだ。

ローテーブルの下に足を伸ばした時に気付いた。

正方形だもんね。そう考えるが普通か。


ーーカチャリ。

扉を開いたのはもちろん祐也。
Tシャツにジャージ。
モロ部屋着だ。


「上半身裸かと思った」

「何期待してやがる」

「ちっ……っ」


違うよ!馬鹿か!!
イメージだよ。バカ野郎め!

涼しい顔をして、首にかけてあるタオルを手にすると、ベッドに腰かけて、ガジガジと頭を拭いている。


タオルに赤い色は付くのかと思ったけど、さっきのやり取りで、もうどうでもいい。

タオルから覗く口元は、もういつもと変わらない様にも見えて、コイツはさっき本当に吹っ飛んだのか不思議になった。
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