青空の下月夜に舞う 3
だから“もしも”の話がしたい。
私だって何か出来る事がある筈だ。
「殺される訳じゃないんだし、いざって時の為に……」
「“いざ”は来ねぇから。余計な心配しなくていい。安心してパン売ってろ」
「パン屋は辞めたくない……」
「お前俺の話聞いてたか?」
学校は辞めても、パン屋は辞めたくない。
ずっとお世話になってる店長も、バイトのみんなも。
膝を抱えて頭を凭れる。
「はあ……」
私の後ろで、ベットに座る祐也が溜め息。
溜め息なら、私だって吐きたいし。
小さく息を吐くと、オレンジ色に染まるカーテンに目を向けた。
私だって何か出来る事がある筈だ。
「殺される訳じゃないんだし、いざって時の為に……」
「“いざ”は来ねぇから。余計な心配しなくていい。安心してパン売ってろ」
「パン屋は辞めたくない……」
「お前俺の話聞いてたか?」
学校は辞めても、パン屋は辞めたくない。
ずっとお世話になってる店長も、バイトのみんなも。
膝を抱えて頭を凭れる。
「はあ……」
私の後ろで、ベットに座る祐也が溜め息。
溜め息なら、私だって吐きたいし。
小さく息を吐くと、オレンジ色に染まるカーテンに目を向けた。