青空の下月夜に舞う 3
「黒邪気は今の所戦争する気はねえらしい」
慶太郎の家に着くと、いつも集まるメンバーが勢揃いしていた。
口を開いたのは響。
祐也を見ても、響を見ても……私に、席を外すように促しては来ない。
私はソファに近付き腰をおろす。
蘇る記憶。
もう、辺りは闇に包まれているけど、鮮明に思い返せる、数時間前。
「俺が我慢すりゃいいんだろ」
言ったのは祐也。
きっと昼間の事を水に流せっていう流れなんだと思う。
「向こうも悪かったって言ってる。お前も3人ヤったんだろ。祐也はなっ、」
「……いいよ。俺は全然」
響の声に被せて言い放った祐也。
そんな姿に、みんなが目を丸めて、私の隣の祐也を驚きの表情を浮かべて見つめている。