青空の下月夜に舞う 3

***


ーーーーサー……



湯船には裸女。

頭を洗ってるのは私。


浴室には裸女の心地良さそうな溜息が響く。


「お風呂ってさ~歌いたくなるよねぇ~」

「歌ってもいいですよ」


わしゃわしゃと頭を洗いながら話す。


「だって~私歌上手くないし~」

「大丈夫。お風呂は二割増しで聞こえます」

「それひどくない?」


あはははは、と。
笑った所で再びシャワーを出してシャンプーをすすぐ。

下らないおしゃべりをしながら、最後に体の泡を流しきり、全てさっぱりした所で湯船に足を入れた。


「ふぅ~……」

「麻衣ちゃんおばあちゃんみたーい」


おおい。
あなたもやってましたから!これ!
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