青空の下月夜に舞う 3

「違うよ違う!あ、でも微妙に違う訳でもなさそう」

「はは。なんですか、それ。もったい付けないで下さいよ」


うーん。と、裸女は長いまつげを伏し目がちに、言いにくそう。


いつもはバッチリメイクでも、裸女は元々目鼻立ちがはっきりしているから、そこまで変わらない。

でも脱衣場にある洗面台には、しっかりつけまつげがある。

こんなに長いし綺麗なのに。
もっと毛が欲しいなんて、贅沢だな。


「あー!もう言っちゃおう!私達の仲だもんね。気を使われたら逆に嫌でしょ?」

「是非そうしてください」


本当に。可愛い人だな。

二人共笑顔。にひひっと笑った後に、


「麻衣ちゃんってさ、好きなタイプってどんなの?」


予想とは全く違う答えが返ってきて、思わず目を丸めた。
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