青空の下月夜に舞う 3
質問ってそれ?

裸女を見ても、次の言葉は発せられなくて、私の回答待ちの状態。


「え、質問合ってますか?」

「え、逆に聞きたいし。どう間違えるの」


まあ……そりゃそうだけど。
気にし損みたいな感じじゃんね。

後ろで纏めている髪の間から、前髪がひょこっと垂れてきて、それを手で直しながら、質問は間違えではないと理解する。


「それにはどういった意図が……」

「ないよ!ない!只のガールズトーク!ほら、やっぱり原嶋雄大みたいな爽やか系イケメンがタイプなのかなって。だから聞きにくかったの!」

「ああ……そういう……」


だからか。
そこに気を使って……


「あははは。何かすみません。ふふ。ありがとうございます」

「あ~……はぐらかしてるな」
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