俺様王子?!
「意味わからない!」
私も…分からない…
『……それは、彼女達が一番大切なことをわかっていたからです』
「一番大切なこと?なによ!優勝意外に何が大切なのよ!」
え…何この人…女の人の彼氏と似たようなこと言ってる…
『……わかりませんか?それは…
人の幸せ、人の命の大切さ
ですよ』
わかってくれてる…この大会の人達はわかってくれてる…
「美姫?なんで泣く?」
私は、いつの間にかまた泣いていた。
「だって…ヒック…わかってくれてたもん…ヒック…グスッ…
私…ハッキリ言って誰も助けようとしなかったこと、すっごくムカついた…
最低だと思った…グスッ…」
「美姫…」
「でも、この大会の人達はわかってくれてて…
人の命の大切さとかを…それが嬉しくて…ヒック…グスッ…だから…」
泣けてきちゃったの…