俺様王子?!
~保健室~



あれから何時間、何分、何秒経ったのかはわからない…

「…ん…痛い…」

私は知らないベットで寝ていた。

「…ぇ…」

私がよこをみると、 なんで?なんで…龍斗が…?

「…ん…あ、起きたか…」
「なんで龍斗が居るの?」
「…お前が倒れたって聞いたから…ってかお前、どうしたんだよ。そんな傷だらけで…包帯まで巻いて…」
えっ?包帯?…本当だ…

「…痛!」

私が起きようとしたら、身体中に激痛が走った。

「おい!大丈夫か?マジで何があった?」

…言えるわけないでしょ?…龍斗のファンの先輩に殴られたなんて…

「…うん…それより先に、寮に帰りたいな」

「あ、あぁ…………ほら」
「えっ?」

何故か龍斗は私の横で背中を向けてしゃがんでいた。
「ほら、乗れ」

あぁ、おぶってくれるんだ…やっぱ、何だかんだで優しいね…ありがとう…

「うん…ありがとう」

起きるのは痛かったけど、龍斗が手伝ってくれたから、少しの痛みで済んだ。

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