俺様王子?!
「悪かった…そうだよな…俺が悪いんだよな…ごめん…」
そういった龍斗は、初めてみたくらいに悲しそうな顔をした。
…あ…私は今、龍斗を傷つけたんだ…私を助けてくれた龍斗を傷つけたんだ…なんてバカなんだろう…
「…うぅん!いいの!私を助けてくれたから!本当にありがとう!」
もういいの!助けてくれたし、謝ってくれただけで、十分だよ!
「ありがとう」
龍斗が嬉しそうに笑った。
私は、龍斗におぶられながら二人で寮に帰った。
今日は色々あったな…
まだ、思い出す度に涙がでる。
この日の出来事は、きっと一生忘れる事はない。