俺様王子?!




美姫は五人の男に囲まれていた。
その中の一人の手が、美姫の“下”に触れていた。
美姫は泣いていて、まるで、誰かに『助けて』と言っているかのように…


「おぃ、何、人のもんに、手ぇー出してんだ?」


あくまでも、冷静に…殴りたい気持ちを押さえて…


「!永騎龍斗…」

相手は驚いてるし…
まぁ~、当たり前だよな…理事長の息子の俺にこんな事してるのを、目撃されたんだし…
ましてや、美姫は泣いてる…
退学は確実だからな…


「たすけ…て…龍斗!」


美姫は出ない声を必死に出して、俺に助けを求めた。

…美姫が、あまりにも必死だったから俺は思わず奴等を殴っていた…


はぁ~。殴っちまった…


その後、美姫は何度も何度もさっきよりも大量にでた涙を出しながら、俺の腕の中で『ありがとう』を繰り返し言っていた。


少し会話して、俺が、『バカだろ』
と言ったら、美姫がキレだした。



「…何いってんの?もとゎと言えば…あんたがいけないんじゃない!あんたが『部屋を出たら退学』なんて言ったから…私…『出ない』しか言えなくて…そしたら先輩達怒って…なのに…バカなんて酷いよ!」







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