俺様王子?!

お父様のお話

【美姫】





「美姫…でいいかな?」


「へぇ?!い、いいですけど…」


「それじゃ話すよ。実はね…その前に、龍斗、お前は少し席を外しなさい」


「あぁ」



――ガチャッ――

――バタン――



「…本題に入るよ。実はね、君にはいくつか質問があるんだ」


「質問…ですか?」


「そう。まず、君は龍斗の事は好きかな?」


…私は…私の気持ちは…


「…わかりません…」


「?わかんない?」


「はい…自分でも、自分の気持ちがわからないんです」


「・・・では、可能性は?」


「あります。もしかすると…もう…好きなのかも…」


「そうか。では、君は龍斗に告白されたら付き合うかい?」


…なんでそんなこと聞くの?
それに私は付き合う?


「……付き合えません」


「理由は?」


「こんなフワフワした気持ちで付き合っても、お互いに幸せになれないからです」


「…次の質問にいくよ。君のタイプは?」


「私の?」


「そうだ。君だよ」


「そうですね…頭がよくて、かっこよくて、ピンチの時に助けてくれる人ですかね」


「性格は?」


性格…まえは優しくて、気のきくひとだった…でも…


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