俺様王子?!
~東京~
帰りの飛行機のなかで、美姫はずっと震えてた。
俺は美姫を俺の方に寄せて、
「きっと大丈夫」
といい続けた。
~病院~
「香織!」
俺達に電話があってからすでに五時間以上が経っていた。
二宮の手術は終わっていて、俺達は病室に案内された。一応手術は成功。だが、いつ目を覚ますかわからないらしい…
「二宮…起きろよ…」
二宮…
「ん…あれ…美姫?龍斗?どうしたの?…痛…」
「香織!」
「二宮!」
「よかった…よかったよ…香織…私…心配したんだよ?」
………
「あたし…なんで病室にいるの?それに…体中が痛いよ?」
「…二宮はひき逃げされたんだよ。向こうの信号無視だ」
「そう…なんだ…」
「香織…よかった…」
あぁ、無事でよかった…
「心配かけてごめんね?でも大丈夫。ワザワザありがとう」
「あぁ、気にしないで今は寝てろ」
「そうだよ!早く直して!」
「うん…そうする」
安心した俺達は、病院を後にした。