俺様王子?!
「…フゥーン。振り向かせようとするのはいいが、それで美姫が泣くようなことがあったら…俺はお前を退学にする」
あいつが泣くところは見たくねぇー。
「?何いってんの?お前にそんな権力あるわけないじゃん。見栄をはるなバカ」
…プハッ!マジヤベー!さすが転入生!
「あるし。お前、転入生だからな(笑)お前…理事長の名字言ってみろよ」
「永騎」
「俺の名字は?」
「永…!」
「そう、俺は理事長の息子。嘘だと思うなら美姫以外に聞け。じゃ」
あいつのあの顔は傑作だな(笑)
~寮~
ちきしょー、結局十分以上話ちまった…
――ガチャッ――
「ただいま」
「おかえり!どうしたの?会長のお仕事?」
…言うべきか?イヤ、遠回しに…
「何でもない。それから美姫、朝霧には近づくな?」
「?なんで?」
「……あいつとお前が一緒に居るとイライラするから」
ある意味本当の事を言ってる…
「…やきもち?」
う…
「だったら悪いかよ…」
「ううん!何か嬉しい!わかった!圭とは必要以上に近づかない!」
(笑)可愛いやつ…
―ギュ―
「!?ど、どうしたの?!」
「ありがとな」
「うん」