俺様王子?!



「…フゥーン。振り向かせようとするのはいいが、それで美姫が泣くようなことがあったら…俺はお前を退学にする」


あいつが泣くところは見たくねぇー。


「?何いってんの?お前にそんな権力あるわけないじゃん。見栄をはるなバカ」


…プハッ!マジヤベー!さすが転入生!


「あるし。お前、転入生だからな(笑)お前…理事長の名字言ってみろよ」


「永騎」


「俺の名字は?」


「永…!」


「そう、俺は理事長の息子。嘘だと思うなら美姫以外に聞け。じゃ」



あいつのあの顔は傑作だな(笑)



~寮~



ちきしょー、結局十分以上話ちまった…


――ガチャッ――


「ただいま」


「おかえり!どうしたの?会長のお仕事?」


…言うべきか?イヤ、遠回しに…


「何でもない。それから美姫、朝霧には近づくな?」


「?なんで?」


「……あいつとお前が一緒に居るとイライラするから」


ある意味本当の事を言ってる…


「…やきもち?」


う…


「だったら悪いかよ…」


「ううん!何か嬉しい!わかった!圭とは必要以上に近づかない!」


(笑)可愛いやつ…


―ギュ―


「!?ど、どうしたの?!」


「ありがとな」


「うん」




< 72 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop