俺様王子?!



あれ…録音されてたのか?!…最悪だ…


「なんで買うかなぁ~」


「だって…本当に嬉しかったんだよ?」


そんなに?


「だから思い出!…次行こ?」


「あ、あぁ…」


それから色々廻った。ってもう!四時だぞ?寮には六時までには帰らないといけない。 帰るのにも電車、歩きで五十分はかかる…


「次、ラストな」


「え~…うん…」


「?どうした?」


「うん…もうそんな時間かぁ~って思っただけ!」


…………


「あ!私あれがいい!」


そう言った美姫が指したのは…

観覧車


「ん。じゃあ行くぞ」



~観覧車~



「キレー!」


「…そうだな」


「うん!…龍斗…今日はありがとう…凄く楽しかった!」


………本当か?……


「よかった。…あ…そう思うなら、キスしてよ。美姫から」


「ふぇ?!な、なんでそうなるのよ!」


フゥーン…しないんだ…だったら…


「今日楽しくなかったんだな…」


「え!違っ!」


「じゃあ…俺が嫌いか…」


「それも違う!」



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