俺様王子?!

「おい、飯作れ」


はぁ?


「なんで私が龍斗のご飯作らなくちゃいけないのよ。自分で作ってよ」


それくらい自分でやりなよ。


「はぁ?お前、退学になりたいのか?」


「はぁ?何言ってんの?あんたにそんな権力は無いでしょ?」


「有るぜ?」


…ちょっと待って…はっ(;□;)!!もしかして、龍斗って実は超お金持ちとか?!


「俺の親父、理事長なんだよ」


「…り、理事長~~~!!!ι(◎д◎)ノヾ」


「あぁ。知らないのか?!有名なのにな(笑)」


は、初めて知ったよ~。あ、退学だけは絶対イヤ…


「わかったら作れ」


「はぁ~………。わかった。何がいい?」


「…シチュー」


「えっ!なんで?」


なんとも無難な………。


「俺のおふくろ、シチュー作るの下手だったから、ちゃんとしたシチュー食いたい」


「うん。わかった。ちょっと待ってて。作るから」


「あぁ」


…龍斗のお母さんって料理苦手な人なのかな?



~1時間後~


―ガチャ―


「龍斗…出来たよ?」


やっとシチューをメインとしたご飯が出来たので、私は龍斗を呼んでます。
龍斗は、自分の部屋に行っていた。
部屋って言っても、ソファ、テレビ、机椅子、服位しかないんだけどね。


「あぁ、今行く」



~食卓~


「…どう?」


実は私、シチューはあまり作った事がないの…だから少し心配…


「…………」


あれ?不味かった?!


「……美味い……」


「本当?よかった~」


龍斗喜んでくれてよかった~!
作ったかいがあるよ~!


「また明日もよろしくな」


「うん!」


シチュー以外をね☆


こうして私達の一日が終わった。



ってのは嘘。ここからが大変なの……




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