眠れる森の醜女
城の中へと更に進み

馬を降り姫を抱えて部屋へと

入ると大きなベッドに姫を下ろした

「まさか眠り姫が本当に存在して
目を覚ますなんてな…」

「あなたは何者ですか?この城はどこ?」

「ここはランベール王国、
眠り姫に関する情報が正しいなら
ガンダー国の生まれだね?」

「えぇ、わたくしはガンダー国の第4王女」

「あんたは120年の間
眠りについていた眠り姫
ガンダー国はこのランベール国が出来る前に
この地を納めていた国。眠り姫が眠りの間に
時代は移り変わり、ガンダー国は今は歴史と
なってるってこと。歴史上の人物が今を生き
てるってことはどんなことかわかる?」

「ガンダー国はもうなく、父さまもリーシャも
誰も知ってる人がいない。わたくしはあの時
に死んだのではなく、生きている」

「そうあんたは生きている歴史といってもいい
そんな長い間眠っていたんだ
身体がいうこと効かないはずだ
医者をこっちに向わせたから
なにかあればすぐにいうこと」

ベットに下ろされ

男の姿が消えると同時に

白衣を来た初老の医師が現れ

診察の結果、やや筋力の衰えはあるが

当時の年齢のまま悪いところは

特に見つからないということだった



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